神宮と伊勢湾一周の旅~その26 台湾ラーメンで〆る
ハンバーガーを食ったばかり。
そんなに腹は減っていないが、セントレアの食堂街は充実している。
何か食いたいと思った。
みやげ物屋を少し冷やかしてから食堂街へ。
「味仙」という台湾料理屋の出店があった。
昨年の名古屋旅行の時、偶然店の前を通った時から、ずっと気になっていた店だ。
味仙中部国際空港店に入ってみる。
名物の台湾ラーメンを発注。
台湾ラーメンもまた、名古屋メシの1種らしい。
しばらく待つと、台湾ラーメンが運ばれて来た。
見た目はまるで坦々麺。
レンゲでスープを啜ってみる・・・予想以上に激辛だ。
舐めてかかっていたら痛い目に遭う。
むせないように慎重に食う、汗が吹き出る。
完食するのに水2杯を要した。
激辛だったけど旨かった、なんか癖になりそうだ。
そろそろ搭乗口へ行かなければならない時間だ。
ハンカチで汗を拭いながら、保安検査を抜ける。
怪しまれないかと心配だったが、係員はすました顔。
「コイツ、台湾ラーメン食って来たな」と、お見通しなのかも。
搭乗口は3番、遠い、随分と歩かされた。
JA15JJは、ほぼ満席の乗客を乗せて、定刻より少し遅れてセントレアを離陸。
どんよりと曇って眺めは良くない。
鈴鹿山地の上空を通過、雲の上に出て何も見えなくなった。
ベルトサインが消えると、ジェットスターカフェと称する機内販売が始まる。
「暖かい飲み物、冷たいジュース・・・」
まるでスーパーの特売呼び込みみたいにまくし立てる。
高い運賃で乗っている客には、食券が出るらしく、対象者の呼び出しも混じる。
近距離便なので水平飛行の時間も僅か。
CAさん達も大変なのだろうが、やかましくて落ち着かない。
少し早めに福岡空港着。
満席で後方の座席だったので、降機に時間を要した。
地下鉄駅まで急いだけれど、博多発の快速には、間に合わなかった。
仕方なく(?)博多を少しウロついてから帰宅。
多少無理をしたが、行って良かった。
充実した、楽しい旅だった。(おわり)
さて、買って帰った生せんべいと波まくら・・・当たりだった!
生せんべいは、甘くてもっちり、不思議な食感。
渋い煎茶が欲しくなる。
波まくらは、素朴な手作り感が良かった。
ニュー名古屋みやげとしてお勧め、お値段もお手頃だし。
神宮と伊勢湾一周の旅~その25 名鉄内海駅からセントレアへ
櫻米軒を出て内海駅へ。
表通りはつまらないので、路地に入るってみる。
下校中の、黄色い帽子の1年生といっしょに歩く。
旧内海町役場、如意輪寺の前を通って、古い住宅街の中の狭い道を行く。
旅も終盤。頭の中で、「遠くへ行きたい」が鳴っている・・ジェリー藤尾Ver.だった。
立派な神社があった。
入見神社(いりみじんじゃ)、延喜式にも載っている、由緒ある神社らしい。
境内は公園になっていて、錆びた古いブランコがある、良い神社だった。
入見神社から10分。内海駅に到着。
町並みに似合わない高架の駅、駅前は閑散としている。
名鉄知多新線の終着駅で、土佐くろしお鉄道の宿毛駅に感じが似ていると思った。
SUGOCAで入場。
オトーサンの乗るべき、金山行き普通電車は既に入線していた。
ホーム上には誰もいない。
海水浴場を見た後だからかも知れないが、夏休みの午後の午睡の時間みたい。
ちょっと気だるい感じ。
出発時刻が近づき、運転手さんがカバンを持って乗り込む。
14時37分、定刻に発車。
内海を出てしばらくは、知多半島の西側を北上。
上野間(かみのま)という小駅を過ぎると、線路は東に向きを変える。
ささやかな山越えをして、知多半島を横断。
半島の西岸をそのまま北上すれば、常滑はすぐなのだけれど、
残念ながら線路がない。ずいぶんと大回りすることになる。
富貴(ふき)駅で河和線と合流、知多半島の東側を北上する。
上ゲ駅に停車。何でアゲなんだろう。
どうして、「ケ」がカタカナなんだろう。
内海駅から40分、阿久比(あぐい)という駅で名古屋行きの特急に乗り換え。
大田川駅で常滑線の準急に乗り換えて、16時過ぎに中部国際空港駅着。
福岡行きGK583便は17時40分だから、あまり余裕はない。
最近はLCCにも慣れてしまった。
以前なら2時間以上前には空港に着いていた。
もう少し慎重に予定を立てるべきだ・・・反省。
搭乗券は持っているので、25分前までに搭乗口に行けばOK。
スカイデッキへ。
大韓航空の737がRW36へ降りて来た。
そういえば、生まれて初めて乗った飛行機は、大韓航空のMD-80だったな。
国際線は大型機もいるが、国内線は小型機ばかり。
スカイデッキをゆっくり1周してから屋内へ戻る。(つづく)
京都の雨はたいがい盆地に降るんやろか

周防監督の「舞妓はレディ」を見てきた。
主役の女の子が素敵、脇役も豪華、華やかで楽しい映画だった。
下八軒という、京都にある架空の花街を舞台にしております。
花街の仕組みをちょっと知っていたら、より楽しめます。
予習して行きましょう・・・あと、ヘプバーンも。
神宮と伊勢湾一周の旅~その24 千鳥ヶ浜海水浴場
発車時刻の10分前にバス停に行く。やがて、小さな白いバスがやって来た。
撤退した民間バスを引き継ぐ形で運行されている、町が運営するコミュニティバスだ。
愛称は「海っ子バス」。
河和行き海っ子バスに乗車。海岸線の道をのんびりと走る。睡魔が襲ってくる。
豊浜という集落に入った。この辺りは名古屋の人が魚を食べに来る所みたい。
去年セントレアで食った「まるは食堂」の本店も豊浜にある。エビフライ美味かったな。
海沿いには海水浴場が多くあって、沖には自動車運搬船が見える。
師崎から25分、内海の町へ入る。
海っ子バスは内海駅前を通るけど、内海の町を歩いてみたい。
適当な所で下車。丁寧な運転手さんだった。
スマホの地図アプリを起動。内海小学校の横を南へ。海水浴場へ行ってみる。
小さな砂丘上の集落を、狭い路地で抜けて海岸へ出た。海岸沿いの砂が浮いた道を歩く。
千鳥ヶ浜海水浴場。眩しい。
広くて、きれいな砂浜。
水際まで100メートルくらいありそうだ。夏はたいそう賑わうのだろう。
ちょっと砂浜に下りてみた。砂サラサラ。風紋がきれいだった。
「呼帆荘」という旅館の横を通って町中へ戻る。
国道の交差点にモスバーガーがあった。
ハンバーガーを食うくらいの時間はあるだろう。モスバーガー内海店に入店する。
チキンバーガーのセットを発注。
隣の席では、この春に商業高校を卒業したと思われる女子3人が、みゃーみゃー喋っていた。
パート主婦の店員さんに、駅までの所要時間を尋ねてから店を出た。
海っ子バスを降りた所に、櫻米軒(おうべいけん)というお菓子屋があった。
気になったので行ってみる。
小さなローカルの和菓子屋さんに見える。「波まくら」というお菓子が名物のようだ。
狭い店内。4~5人の従業員が手作りでお菓子を作っていた。
求肥っぽい皮で餡子を包んでいる、円筒状のお菓子。
師崎港で買った生せんべいと同じ部類のお菓子みたい。
15個入りの波まくらを購入。
数も入っていて値段も手頃だ。良いお土産になった。(つづく)
神宮と伊勢湾一周の旅~その23 羽豆岬の展望台
師崎とはどんな所なのだろうと調べていたら、ある動画がヒットした。
SKE48の「羽豆岬」という曲のPV。年甲斐もなく、なんかハマってしまった。
オトーサン世代には、山本コータロー「岬めぐり」のオマージュのような楽曲に思える。
秋元康って、やっぱり天才だな。
PVに登場した羽豆神社、羽豆岬の展望台を見学することにした。
羽豆岬と師崎は、要するに同じ場所だ。羽豆岬にある港が師崎港である。
今後の行程は・・・
師崎港12時55分発のバスで内海(うつみ)へ移動。
内海の町を散策した後、名鉄電車でセントレアへ。
セントレア17時50分発のジェットスターに乗る。
12時55分のバスを逃すと、後の行程が面倒なことになる。
早めにバス停に戻ることにしよう。
フェリーターミナルを出て羽豆神社へ。
大アサリと幟を揚げた店がある。
大アサリとは、この地方特産の二枚貝。
本当はアサリではなく、ウチムラサキという貝らしい。
デカいヤツは直径10センチくらいあるそうだ。
店先で網焼きして売っている。
香ばしい匂いが漂っているけど、デカい貝ってあまり食指が動かない。
時間もないし、スルーする。
立体駐車場の横を通って、羽豆神社の石段を上る。
羽豆神社は岬の小さな丘の上に鎮座。
石段を上って丘の上へ。
PVで見覚えのある手水舎。南向きの明るい境内。
絵馬掛けには大量の絵馬が下がっていて、
そのほとんどがSKE48ファンが奉納したもののようだ。ちょっと引く。
神社の前の「羽豆岬の展望台」へ行く。
鉄筋コンクリート造りの、ボロっちい灰色の展望台。
建物はボロっちいけど、屋上からの展望は素晴らしかった。
南に伊良湖岬、神島が霞んで見える。
東側には日間賀島(ひまかじま)と篠島。
空気が良ければ富士山も見えるらしい。
午前中は荒れていた海も、今はベタ凪。
羽豆神社から北へ伸びる小道を歩く。
ポカポカを通り越して、少し暑い。
木造の新しい展望台があった。
こちらの展望もなかなかだけど、ボロっちい展望台の方が眺めは良かった。
師崎港のバス停に、小さなバスが停まっているのが見える。
発車までまだ時間はあるはずだが、昨日のCANバスのこともあって不安になった。
急いでフェリーターミナルまで戻る。
停まっているバスの運転手に尋ねると、オトーサンの乗るべきバスではなかった。
フェリーターミナルのみやげ物コーナーで時間を潰す。
師崎港のフェリーターミナルは、クリスタルポルトみたいに近代的ではない。
こじんまりとして昭和っぽい建物だ。
日間賀島、篠島への便もここから出ていて、お客さんも多い。
みやげ物コーナーで、「生せんべい」なる食物を発見。
触った感じは酒かすとか紙ねんどみたいだ・・・ういろうに近い食品だろうか。
所謂「ぬれせんべい」とは全く異なる。
価格も手頃だったので、1つ購入してみた。(つづく)
神宮と伊勢湾一周の旅~その22 名鉄フェリー
故郷の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月
伊良湖岬を一周してクリスタルポルトに戻って来た。
名鉄フェリーの出港まで、まだ20分近くある。
もう少しゆっくり歩いて良かったようだ。

クリスタルポルト内の椰子の実博物館を見学する。
島崎藤村の有名な詩、「椰子の実」は、
ここ、伊良湖岬に流れ着いた椰子の実をモチーフに作られたそうだ。
オトーサンも子供の頃から好きだった詩で、伊良湖岬に来てみたかった動機の1つだ。

椰子の実博物館は無料。展示内容は、まあそんなもの。だった。
みやげ物コーナーを冷やかす。赤福は置いていなかった。
さすがにここまで来ると、赤福の勢力圏外のようだ。
クリスタルポルトは立派な建物だけど、館内に人は疎ら。閑古鳥が鳴いている。

名鉄フェリーが入港して来た。伊勢湾フェリーより一回り小さい船だ。
名鉄フェリー「フラワーライン」に乗船。船内の売店は営業していなかった。

師崎へ向けて出港。伊良湖岬が遠ざかって行く。
オトーサンは再びここに来ることがあるのだろうか。旅愁を感じる。

フラワーラインの船内はガラガラ。平日とは言え少なすぎる。
9月末で航路廃止となるらしい。
新しい船ではないけれど、船内はきれいに保たれている。
もったいない。残念だ。廃止前に乗れて良かった。

客室内に「スナメリ学習室」という一角があった。
フラワーラインからは、運が良ければスナメリが見れるらしい。
フラワーライン船上から撮ったと思われる、スナメリの写真が展示されていた。

オトーサンも水面に目を凝らすが、スナメリは発見できなかった。

伊良湖港から30分ちょっとで師崎港に到着。
風も止んでポカポカ暖かい。


知多半島の先端、師崎(もろざき)に上陸。(つづく)
神宮と伊勢湾一周の旅~その21 伊良湖岬灯台と恋路ヶ浜
答志島と菅島の間を抜けて外海に出た。波が高くなった。よく揺れる。
寒さに堪え切れず船内へ。僚船、知多丸とすれ違う。
出港から20分。神島が見えてきた。
神島は三島由紀夫「潮騒」の舞台となった島だ。
「潮騒」は何度も映画化されていて、オトーサンの世代なら山口百恵と三浦友和だ。
望遠で覗いて見る。
テトラポッド越しに多くの民家が見える。
斜面にびっしりと張り付いている。人影は見えない。
何故か小学生の頃の事を思い出した。
何故だろう、何か甘酸っぱい、エッチな気分。
遠くに伊良湖岬が見えてきた。
伊勢湾マーチスと恋路ヶ浜、伊良湖岬灯台もちょこっと見える。
波はますます高くなって、後部デッキまでスプレーが飛んで来る。
上着でカメラを防御しながら写真を撮る。
動揺が激しくて、傾いた写真を量産する。
10時25分、鳥羽丸は伊良湖港に入港。ぴったり定時。
車両甲板を通って下船。渥美半島に上陸。
振り返ると、どこかで見た風景だった。
伊良湖港のフェリーターミナルは道の駅を兼ねている。
クリスタルポルトという洒落た名前だ。
師崎(もろざき)行きの名鉄フェリーは11時20分の出港。
乗り継ぎの時間を利用して、伊良湖岬灯台、恋路ヶ浜を見学する。
岬めぐりの所要時間が読めない。
出港時刻までに戻って来られるのか不安になる。
岬へ続く遊歩道を足早に歩く。
遊歩道を必死に歩いている自分が、自分で滑稽だった。
伊良湖水道をいろんな船が通過して行く。
青いカッコいいRORO船が見える。
ドールのロゴが入った白いコンテナ船が通過する。
バナナを運んでいるのだろうか。
双眼鏡を持って日がな眺めていたら楽しいだろうな。
クリスタルポルトの駐車場から10分とかからず、伊良湖岬灯台に着いた。
白い灯台が青い空に映える。きれいだ。
そのまま遊歩道を進むと、恋路ヶ浜が見えてきた。
案外小さな砂浜だった。
「恋路ヶ浜」という白々しい名前は、道ならぬ恋に落ちた男女の悲しい物語、に因むらしい。
今は恋人の聖地だそうで、ま、どっちにしてもオトーサンには関係ない。
目の前に広がるのは太平洋。
同じ海でも、玄界灘とは、やはり違うような気がした。(つづく)
神宮と伊勢湾一周の旅~その20 伊勢湾フェリー

近鉄中之郷駅前の踏切を渡ってフェリーターミナルへ。
結局、鳥羽の町中では、食い物にはありつけなかった。
フェリーターミナルで何か食えるだろうか。

鳥羽港のフェリーターミナルは、有名な水族館のすぐ隣にあった。
エスカレーターで2階へ上る。
広いフロアには待合室、みやげ物コーナー、喫茶コーナーなどがあった。

伊勢湾フェリー・名鉄フェリーの通し乗船券を購入。
師崎まで1890円也、別個に買うより860円もお得。
出港まで30分程ある。ターミナル内を徘徊する。
みやげ物コーナーでは、勿論赤福が売られていた。
ここはまだ赤福の勢力圏内のようだ。

食堂があったが、何かパッとしないので入店しなかった。
喫茶コーナーで売られていた「三重豚めし」という、2個入りおにぎりを購入。
レンジでチンして熱々を渡してくれた。船内で食うことにする。

みやげ物コーナーを冷やかしていたら、伊良湖から鳥羽丸が到着。

熱々おにぎりを抱えて、伊勢湾フェリー、鳥羽丸に乗船。
平成7年に就航。船齢は20年近いけど、船内は案外きれい。
船内の売店もしっかり営業中。

早々にボックス席に座って三重豚めしを食う。まだ出港前だ。
三重豚めしは、かしわおにぎりにそっくり。
豚肉が入っているのだろうが、そんなにしつこくない。

まあ美味いけど、400円はちょっと高い。
本当におにぎりだけで、せめて沢庵くらい付けて欲しかったな。
おにぎりを食い終えたので、デッキに出る。

9時30分。出港時刻になっても、何故か鳥羽丸は出港しない。
5分ほどすると、大型トラックが1台滑り込んで来た。
トラックが乗り込むとすぐに出港。1台のトラックを待っていたのだ。
ちょっと面白くないけど、フェリー会社にとってはトラック様々なのだ。
仕方ない。
この伊勢湾フェリーも、何年か前に廃止の話があったそうだ。
頑張って航路維持して欲しい。

風は冷たいけれど良い天気。
雨の日のクルージングなんかつまらない。
もし今日も雨だったら、伊勢湾周遊は諦めて、電車で名古屋まで帰ろうと思っていた。
晴れて良かった。

寒いけど、デッキで頑張る。
湾内を小さな旅客船が往き交っている。どこへ行く船だろう。

鳥羽丸は答志島と菅島の間を、伊良湖岬を目指して進む。(つづく)

神宮と伊勢湾一周の旅~その19 鳥羽城跡を散策する
岩崎通りを戻って鳥羽城跡へ行ってみる。御木本幸吉生誕地と刻まれた石碑があった。御木本幸吉さんは、あのミキモト真珠の創業者だ。
年季の入った商店や飲食店がぽつぽつとある。この中華料理店がとても気になったが、この時間なのでやっていない。残念。
NTT局横の石段を上ると大山祇神社があった。大山祇神社の前をスーツ姿の通勤者が多く通る。どうも鳥羽市役所への近道になっているようだ。
大山祇神社の境内を通り抜けて城山に登る。鳥羽城の跡は、現在は公園になっている。
公園内には錆びた古い遊具があった。鳥羽港と真珠島が良く見える。風が冷たく寒い。
また少し登って本丸跡へ。
半分埋まった古タイヤ。土俵らしき跡もある。本丸跡は、旧鳥羽小学校の校庭として使われていたそうだ。ここで運動会とかやったのだろうか。
本丸跡から港を見下ろすと、鳥羽海上保安部所属の巡視艇「いすず」が出港して行くのが見えた。
本丸跡の南側に、旧鳥羽小学校の、古めかしいコンクリート造りの校舎があった。昭和4年に建てられ、平成21年まで使われていたそうだ。薪を背負った二宮尊徳さんがいた。
お勉強の時間・・・
鳥羽城を築城したのは、この辺りを本拠地とした九鬼水軍の長、九鬼嘉隆(くきよしたか)。
信長に仕え、長島一向一揆制圧の際に活躍。
第二次木津川の戦いでは、あの鉄甲船を操り毛利水軍を撃破。
本能寺の後は秀吉に仕える。朝鮮出兵(文禄の役)にも参戦。
関が原では、息子、守隆(もりたか)を東軍に付かせ、九鬼家の存続を図る。
関が原で敗れた後、嘉隆は答志島で自害。
守隆の死後、家督争いが起き、幕府の仲裁で水軍を取り上げられ、有馬三田藩へ国替えとなる。
九鬼家は三田藩主として廃藩置県を迎えた。お勉強終わり。
通学路の坂道を下る。日あたりが良く、風裏で暖かい。(つづく)
ハンバーグ定食
鉄板に載ったハンバーグ。薄めのデミグラスソース。千切りキャベツのサラダ、みそ汁とごはん。
フツーに美味しい。ごちそうさまでした。

神宮と伊勢湾一周の旅~その18 JR参宮線に乗って鳥羽へ

伊勢市駅に着いた。鳥羽まで電車で移動。近鉄とJR、どっちでも良かったが、JRの方が安かったのでJRで移動。

JR参宮線は非電化。電車ではなかった。
7時24分発の普通列車に乗車。オトーサンが乗車したのは、キハ11という形式のディーゼル車。
そんなに新しくは見えないけど、快適な車両だった。変速機は3段式。電車並みに加速する。

五十鈴ヶ丘駅に停車。女子高生が多数降りて行った。五十鈴川を渡ると二見浦に停車。昨日、御福餅を食った所だ。

短いトンネルを抜けると海岸に出た。近鉄線と合流して鳥羽駅に到着。鳥羽駅も伊勢市駅と同じく、近鉄線とJRが仲良く同居している。JR線はここが終点。

伊勢市駅から20分、短いけど楽しい路線だった。

伊良湖行きのフェリーは9時30分発。それまで鳥羽の町を散策。出来れば朝メシも食いたい。
鳥羽駅の南口に出る。海の傍なので、風が強く、冷たく、寒い。大きな鳥居を潜る。金刀比羅宮の鳥居のようだ。金刀比羅宮は山の上にあるので行かない。

赤福鳥羽店の隣に伊良子清白(いらこせいはく)の家があった。鳥取県出身の詩人の家らしい。「ふ~ん」と外見だけ見学。

岩崎通りを西へ。旧街道みたいな雰囲気だ。近くに多賀神社があったので行ってみる。

多賀神社前に到着。よく見ると多賀ではなく、賀多神社(かたじんじゃ)だった。裏山と民家に挟まれた小さな神社。

主祭神は天之忍穂耳命(あめのおしほみみ)で、説明板によると神亀元年(724年)のご鎮座らしい。古い神社だ。(つづく)
どろソース

神戸に行った時、おみやげに買って帰ろうと思っていたけれど、忘れてしまった。
先日、近所のスーパーで売っているのを見つけて1本購入。
早速お好み焼きを製作して試用してみた。スパイシーでとても辛い。ハァハァしながら完食。
辛いけどウマい。癖になりそう。
神宮と伊勢湾一周の旅~その17 月夜見宮を見学する
フロントのおばちゃんは朝7時半に出勤するらしい。もし、その前に出発するのなら、ルームキーはドアの隙間から投げ込んでおいてくれ、との事だった。
ドアと床の隙間からルームキーを滑り込ませて、チェックアウト完了。2日連続夜逃げチェックアウトだ。

昨日のファミマでモーニングコーヒーを1杯いただく。伊勢市駅に行く前に月夜見宮(つきよみのみや)に寄り道する。

月夜見宮に向けて歩いていると、上空から低いエンジン音が響いてきた。

見上げると、タイ航空の777が飛んでいた。セントレアに向けて降下中なのだろう。外宮の真上を飛んでいる。神宮の真上を飛ばすのは、いくら何でもいかんだろう。

月夜見宮に到着。月夜見宮は下宮の別宮。三貴神の1人、ツクヨミを奉っている。

同じくツクヨミを奉る月読宮(つきよみのみや)が、近鉄五十鈴川駅の近くにある。あちらは内宮の別宮である。

月夜見宮の敷地は正方形で、環濠で囲まれている。まるで方墳のようだ。まだ薄暗い境内へ入ってみる。静かだ。

こちらも正殿と古殿地が並んでいる。楠の巨木。ツクヨミは外宮、内宮ともに奉られているのに、スサノオはやっぱりいないんだな。などと考えながら、月夜見宮を後にする。(つづく)
神宮と伊勢湾一周の旅~その16 ビジネスホテル・ダンケ
松やの横、明倫商店街という廃墟のようなアーケードを通る。ギャング団でも潜んでいそうな雰囲気。通るのにちょっと勇気が必要だ。

無事に明倫商店街を通り抜けた。古い住宅街の中の道を歩く。

伊勢市駅前まで歩いて来た。駅前にある小さな神社を見学する。世木神社(せきじんじゃ)。
世木とは、「堰」のことらしい。水の神様を奉っているようだ。木立に覆われた境内はもう真っ暗。

ホテルの前に着いた。外宮の参道沿いにあるホテルで、朝一度前を通っている。外壁には大きな看板が出ているが、ホテルの入り口が分らない。雑居ビルの4階にフロントがあるみたいだ。

チェックインの前にファミマで買出し。缶ビールと当て、ペットボトルのお茶を購入。
18時半にチェックイン。古くてボロっちいホテルだけど、伊勢市駅から徒歩2分。便利な所にある。
フロントのおばちゃんにビニール傘を進呈。置き傘として使って下さい。

指定された5階の部屋へ。シャワーを浴びて缶ビールを開ける。
プシュ・・・美味い、たまらん。

テレビで天気予報を確認。明日は晴れそうだ。
宇治山田駅前で買った、ぱんじゅうを食ってみる。数種類ある餡の中から、オトーサンが買ったのは粒餡とカスタード。ぱんじゅうの形状は「ペコちゃんのほっぺ」にそっくり。

表面は、ツルツルタイプの今川焼きっぽい。生地はもっちり感がある。オトーサンの好きなタイプだ。焼き立てをハフハフしたかったな。
今日はよく歩いた。特にすることもなくなったので寝る。
ダンケ・シェーン。(つづく)