秋の京都2泊3日の旅~その8 おはぎとチャーハン
安井金比羅宮の裏にある小さなお店に行く。おはぎの店。小さなカウンターだけで、5人も入ると満員になる。運よく先客はいない。かわいいお婆ちゃんが1人でやっているようだ。おはぎとお抹茶のセットをお願いした。
おはぎは8種類の中から、たった1つを選ばなければならない。大変な作業だ。黄緑色がきれいな青梅を選択。甘酸っぱさとほんのり塩味。いい塩梅。餡の甘味が後から追いかけてくる。お上品だ。お抹茶もクリーミーで美味。
8種類のおはぎを全部食べてみたいな。テイクアウトも出来るみたいだが、今日1日持って歩く訳にもいかないので諦める。
おはぎの店を出て、いよいよ祇園エリアに潜入する。ギオンコーナーの裏側に崇徳天皇御廟があった。崇徳上皇の遺髪を納めた塚があるらしい。安井金比羅宮ではなく、白峯神宮が管理しているようだ。
花見小路に向けて左折。鳥居本という料亭がある。女優の田畑智子さんのご実家で、高級料亭である。
そういえば時刻は13時。お昼時。お昼にしよう。さっきおはぎを食べてしまったので順序がおかしいのだが・・・。このエリアにオトーサンの入れそうな店はない。八坂神社の横に王将があったことを思い出した。東大路通りを強引に横断して、餃子の王将、祇園八坂店に入店する。
寺町セットを発注。炒飯と餃子、棒棒鶏のサラダ、スープが出てきた。ガッツリ食う。厨房で新人くんが京都弁で説教を受けている。説教の内容は至極正論なのだけれど、京都弁だとちょっとやらしいなぁ。がんばれ!新人くん。(つづく)
モーターショー
ちょっと福岡へ
飛行機を見て
うどん食って
国際センターへ
マリンメッセに移動
カワサキのブースがよかった
こっちはダイハツ
黒田家墓所が公開中だったので
黒田官兵衛さんの墓に参って帰った。
秋の京都2泊3日の旅~その7 六波羅界隈
東山を南北に貫くのメインストリート、東大路通りを横断して
六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)へ。
六道珍皇寺が建っている辺りが六道の辻と呼ばれる所で、
六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)すなわちあの世と、この世の境目。
清水寺の南側から今熊野辺りはかつて野辺の地(今も広大な墓地がある)で、
そこへ向かう葬列がここを通ったから。
境内に「迎鐘」と呼ばれる鐘楼がある。壁で囲まれていて鐘は見えない。
盂蘭盆に先祖の霊を呼ぶために鳴らす鐘らしい。この鐘の音は冥土まで届くそうだ。
オトーサンも鳴らしてしまった。冥土の皆さん、お騒がせしてゴメンナサイ。
六道珍皇寺から少し西に行くと、六波羅蜜寺裏の三叉路に出た。
三叉路の周囲には、檀林皇后ゆかりの西福寺、幽霊子育て飴のみなとや、
もやし屋の菱六、六波羅飯店など、気になるものがいっぱいある。
六波羅蜜寺も興味があるし、清盛の屋敷や六波羅探題もこの辺だろう。
どこから手をつけていいか分らない。
結局、西福寺も見学しないし、幽霊飴も買わず、
菱六の甘酒も買わずに東大路通りへ戻る。今回は下見という事にしておく。
やっぱり京都はすっごいな。1つ所にいろんなものが詰まっていて、
且つ、それぞれが非常に濃ゆい。
東大路通りに面して建っている鳥居を潜って安井金比羅宮の境内へ。
藤原鎌足が建てたお堂がスタート。主祭神は崇徳上皇。
境内の藤を上皇が好んだそうで、
上皇が讃岐で崩御された後、後白河法皇によりここに奉られた。
讃岐つながりで金刀比羅宮から大物主神が勧請され、
後に神仏分離により神社となったようだ。
縁切りに御利益があるそうで「縁切り碑」なる、穴の開いた大きな岩?が鎮座している。
縁切り碑の表面はすざましい数のお札で覆われている。
縁切り碑に開いた穴を、表から潜ると縁切りで、裏から潜ると縁結びが叶うそうだ。
境内は圧倒的に女子が多い。各々ニコニコ顔で穴を潜っている。
笑いながら縁切りを願っているのだろうか。ちょっと怖い。
安井金比羅宮の周囲はラブホテル街。
ラブホテルに囲まれた崇徳上皇を奉る縁切り神社って、やっぱりちょっと怖い。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その6 有料墓参りって・・
仁王門前から清水坂を下る。観光客がいっぱいで真っ直ぐ歩けない。
清水坂から右に折れて産寧坂。明保野亭の前を通る。阿舎梨餅の支店があった。阿舎梨餅はオトーサンの好物である。買っておけば良かった。
転ばないように三年坂を下って右に曲がる。右に曲がると観光客はいなくなった。急な坂道を登って下ると、霊山護国神社に着いた。
霊山護国神社は幕末の志士たちを奉るため明治政府により建てられた神社で、坂本竜馬の墓があることで有名。竜馬の墓に行ってみようと思ったら有料だった。お金お入れてバーを押すタイプの改札口がある。300円也。100円玉を切らしていた。有料墓参りが面白くないし、両替も面倒なので参拝は中止。
当の坂本さんは有料墓参りについて、どう思っているのだろう。今度会ったら聞いてみよう。
霊山護国神社の参道、維新の道を下る。翠紅館という料亭があった。説明版によると、武市半平太、久坂玄瑞、桂小五郎、真木保臣など、攘夷派の会合が度々ここで開かれたとか。
ねねの道を北へ。北政所ゆかりの高台寺、円徳院の前を通る道なので「ねねの道」である。高台寺は時間と予算の関係で見学しない。庭園が素晴らしいそうである。次回は必ず見学しよう。
わらび餅の有名店前を左折。料亭の女中さんが打ち水をしている。着物姿がたまらなく艶っぽい。萌え萌え。
八坂神社の正門から続く道を南下。民家の玄関に「長刀鉾」と書かれた、箒のようなものがぶら下がっている。祇園祭で売られている粽(ちまき)。厄除けのおまじない。食べ物ではないそうだ。
庚申堂に突き当たって左を見ると八坂の塔。後で調べてみたら、この庚申堂もなかなか面白そうだった。次回再訪リストに加えておく。八坂の塔の裏手に木曽義仲の首塚があるはず。ウロウロしてみたが見つけられなかった。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その5 清水寺を見学する
大仏前交番を右折、京都国立博物館正門(工事で閉鎖中)の前を通り豊国神社へ。
豊臣秀吉を奉る豊国神社。家康により潰されたが、明治政府により再興された。
豊国神社のほぼ敷地内に方広寺がある。今は鐘楼と小さな本堂だけのお寺。秀吉が、東大寺のヤツよりでっかい大仏を作ってやろう!と建てた寺である。豊国神社は無論、国立博物館や三十三間堂も方広寺の敷地内であったそうだ。
東大寺のよりでかい大仏は、地震で倒れたり、落雷で燃えちゃったりして残っていない。
料金箱に志納して梵鐘を見学する。家康が秀頼に言いがかりをつけたことで有名な梵鐘。巨大だ。鐘の下に入ってみる。鐘の厚みは20センチくらいある。どのくらいの重さがあるのだろう。こんなのが落ちてきたらたまらない。ぶら下がっている鐘楼は木造だ。直ちに脱出する。
てくてく歩いて五条通りまで来た。五条通り=国道1号線である。
国道1号線を渡って若宮八幡宮社へ行く。八幡社だが陶器の神様が合祀されていて、清水焼の守り神として崇められている。
若宮八幡宮社を見学してから五条坂を上り清水寺へ。陶器屋と仏具店が多い。狭い坂道に観光バスが突っ込んで来る。ゆっくり歩けない。
修学旅行生の後について茶碗坂を上る。修学旅行生は5~6人のグループに分かれて、それぞれ自由行動しているようだ。引率の先生はいない。オトーサンの頃とはだいぶ違うなあ。
20年ぶり3回目の清水寺に到着。観光客でごった返している。
仁王門を潜り、三重塔の下を通り、拝観料を払って舞台へ。境内の紅葉はピークを過ぎて褐色に近いが、それでもきれいだ。皆さんそれぞれ記念撮影中。大きなタブレットで写真と撮っている人が多い。今やコンデジで撮っている人は少数派。オトーサンは少数派に属する。
清水寺の敷地内にある地主神社を見学。オオクニヌシとスサノオ、クシナダヒメを奉っている。恋の神様、縁結びの神様だそうである。恋愛系神社らしくアベックが多い。おみくじも御守りも全て恋愛系。居心地が良くない。
境内奥におかげ明神という、小さな摂社があった。どんな願い事も一つだけなら必ず叶えてくれる、特に女性からの信仰が厚い神様である。と説明版にあった。おかげ明神の御神木には、丑の刻参りで打ち込まれた五寸釘の跡が残っているらしい。恋愛系神社の片隅にこんなのがあるから怖ろしい。
音羽の滝をちょっと見学。修学旅行生が柄杓で水をすくっている。オトーサンも修学旅行の時にやったなあ。紅葉谷を歩いて仁王門前に戻る。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その4 養源院を見学する
マックで燃料補給を終えて東山散策スタート。
先ず三十三間堂を目指して進む。
前を歩く女子大生がチラチラとこちらを気にしている。
不審者を見るような目だ。面白くない。どう見たって善良な観光客だろう!
5分歩いて三十三間堂の入口に到着。拝観は9時からで、まだ20分以上ある。
修学旅行生や外国人観光客が拝観開始を待っている。
1000体の千手観音も見てみたいが、時間と予算の関係もあって迷うところだ。
とりあえず先に養源院に行く。
養源院は三十三間堂のすぐ裏手にあってある。こちらには先客はいなかった。
山門を潜ると、本堂へ続くゆるやかな坂の両側には真っ赤な紅葉。真っ盛り。
養源院も拝観は9時からだった。
三十三間堂に戻って少し考える。
今回は三十三間堂はパスすることにした。養源院に戻る。
養源院の隣には法住寺という寺がある。
後白河上皇が院政を行った場所で、境内には後白河天皇の陵墓があるらしい。
山門のみ見学。
9時を少し過ぎると養源院本堂の雨戸が開いて、中からお坊さんが出て来た。
拝観料500円を払って拝観。本堂の内部は暗くて寒い。
ラジカセからカセットテープに録音された説明が流れる。
養源院は、淀殿が父、浅井長政の菩提を弔うために、秀吉にねだって建てた寺で、
その後焼失するのだけれど、今度は淀殿の妹、江が秀忠にねだって再建。
再建に当たって、焼失した伏見城の床板を天井板として再利用。
これが血天井で、伏見城で自刃した鳥居元忠以下380人の血の跡が今も残っている。
床板だけ燃えずに残っていたというのはちょっと怪しいけど、
血で染まったとされる天井板の下にいるのは、あまり気持ちの良いものではない。
(撮影禁止なので写真はありません)
お坊さんが竹竿で差しながら「ここが頭で、ここが胴体で・・・」と説明する。
鳥居元忠は部下たちの最後を見届け、一番最後に切腹したので首が残っている。
首のある血の跡が元忠のものであるという説明。
うぐいす張りの廊下は左甚五郎の作で、襖絵は俵屋宗達の作。
歴史好きにはたまらないお寺である。最初からお腹いっぱい。
500円の価値はあった。おみやげに俵屋宗達「白象図」の絵葉書を頂いた。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その3 西成の夜は快適だった
予約していたホテルにチェックイン。元々安いホテルだけど、特別割引きで1泊500円で泊まれた。この激安ホテルに1泊して、翌早朝に京都入りする計画だ。
エレベーターに乗って6階の指定された部屋へ。オートロックではない薄いドアを開ける。土間と3畳の畳。窓の外には通天閣が見える。狭くて古いけれど汚くはない。テレビと冷蔵庫も完備。寝るだけなので全然オッケー。線路の真横の部屋だけど、電車の音はそんなに気にならない。大阪の定宿にしたいくらいだ。Wi-Fiも飛んでいる。コンセントは3口も使える。延長コード付き。快適。
シャワーを浴びてまったり。布団を敷いて横になる。布団も清潔だ。頑張ってテレビを見ていたけれど、いつの間にか落ちてしまったようだ。目が覚めたら4時だった。テレビはオフタイマーを設定していたけれど、蛍光灯は点けっぱなしだった。500円なのに申し訳なかった。ロビーに降りて無料コーヒーとお茶を頂く。500円なのに恐縮だ。
6時40分にチェックアウト。ホテル目の前の動物園前駅から地下鉄に乗る。御堂筋線で5駅、淀屋橋駅で下車。
淀屋橋から京阪電車に乗り換え。出町柳行きの特急に乗車。2階建て車両の2階席に座る。石清水八幡宮の最寄り駅、八幡市駅を通過すると、すぐに木津川と宇治川を渡る。
かつての巨椋池の中を進む。京都競馬場の最寄り駅、淀駅を通過。進行方向右側の席なので淀城は見られなかった。中書島、丹波橋に停車。伏見稲荷は通過。東海道線と新幹線の下を潜ると地下鉄区間に入り、すぐに京阪七条駅に到着。
時刻は8時。女子高生に混じって階段を上がり地上に出ると、そこは鴨川の真横だった。いきなり京都っ!
七条駅前のマックで朝マックする。マックグリドルを抱えて2階席へ。窓側のカウンター席からは七条大橋が真正面。京都女子大生を眺めながらコーヒーを啜る。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その2 串カツをハズしてしまう
阪和線の快速電車に揺られて天王寺駅に到着。時刻は15時半。今夜は西成の激安ホテルを予約してあるが、チェックインにはまだ早い。天王寺界隈をぶらつく。
地下道を通って動物園前の広場に出た。おじちゃん達が屯している。適当に見当をつけて歩き出す。茶臼山へ行きたかったのだが、茶臼山の入り口にたどり着かない。ホテル街に入り込んでしまった。仕方なく谷町筋に戻る。
堀越神社を見学。祭神は崇峻天皇(聖徳太子のお父さん)で、聖徳太子が四天王寺といっしょに建てた神社らしい。街の中にある割りには静かで落ち着いた神社だった。
一心寺の前を通って安居天満宮へ。少彦名と菅原ちゃんと奉っている小さな神社。境内に真田幸村の像がある。夏の陣で幸村が亡くなったのがここらしい。真田幸村像は禿げていた。
西側の石段を下る。安居天満宮は上町台地の縁に建っている。少し北に歩いて天神坂に行く。天王寺七坂のひとつ。安居天神の横の坂道だから天神坂なのだろう。
大通りに出て歩道橋を渡る。通天閣が夕日にシルエット。新世界に突入。夕飯はどうしよう。チェックインしてから出歩く元気もないし、ホテルの周囲は夜間にあまりウロウロしたくないエリアだ。弁当の類を買ってホテルに持ち込むか、食べてからチェックインするか二者択一である。後者を選択。
ここはやはり串カツか。有名店の「だるま」や「八重勝」は、やはり混んでいる。新世界の東の外れにある、ある串カツ屋に入ってみた。先客が1組だけで広い店内はガラガラ。生ビールと串カツを5本注文。しばらくすると5本がいっしょに運ばれて来た。カラッと揚がっていなくて油っぽい。ソースは好みもあるだろうが、甘ったるくてオトーサンの口には合わなかった。キャベツが出てこない。店を出る。会計時にキャベツは出さないのかと尋ねてみると、キャベツは無料だが、注文しないと出てこないとメニューに書いてあるだろ!との事。ひどい店だ。
このままでは悔しいので、じゃんじゃん横丁の寿司屋に入る。有名な激安寿司屋だ。生ビールと鮪、穴子、新香巻きを注文。鮪3貫で150円と激安。味はそれなりだけど文句はない。客と大将のやり取りが楽しい。パクパクッと寿司を食って店を出る。1000円でお釣りが来た。とりあえず腹いっぱいになった。
大阪環状線のガードを潜ってホテルへ行く。回転焼きの屋台があった。お茶請けに1個購入した。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その1 思い立ったら我慢できない
京都に行きたくなった。秋の京都は高いのである。でも行きたい。我慢できなかった。比較的安い便を選んで往きはジェットスター、帰りはピーチの便を予約した。
1日目。バタバタと準備をして出発。居眠りしながら福岡空港に到着。お約束の第2ターミナル展望デッキへ上る。いい天気。
お昼の混雑時間帯で出発機が渋滞している。羽田行きのスターフライヤーが離陸。スターの黒い機体もすっかり福岡空港の常連になってしまった。グァム行きユナイテッドが離陸。尾翼のマークはコンチネンタルのままだ。12時を回ったので第1ターミナルへ移動。
ジェットスターGK550便は13時10分の出発。12時40分までにチェックインしなければ乗せてもらえない。自動チェックイン機でチェックイン。保安検査場を通って搭乗待合室へ入る。
売店でおにぎりと缶コーヒーを購入。出発時刻の20分前に搭乗開始の案内があって、てくてく歩いて搭乗口へ。ボーディングブリッジはなく、地上からタラップで搭乗。レジはJA16JJ。就航したばかりの機体だ。座席指定は25A。窓のピッチはドンピシャではないが、まあ許容範囲。定刻にプッシュバック。そんなに待たされることなくRW16を離陸。
やや雲が多いけど隙間から地上が見える。九州国立博物館、江川ダム、夜明ダム。いつものルートを飛んで行く。青の洞門、宇佐神宮を確認。国東半島上空を通過。姫島がよく見える。
観音寺市上空を通過。いつもより北側を飛んでいるようだ。満濃池が見える。淡路島上空を横断。巨大な観音像が見える。大阪湾上空でぐるっとUターンして、関西空港RW24Lに着陸。関空はいつも南側からの着陸で、今回の飛行ルートは初めてだった。24番にスポットイン。オンタイム。
5分歩いて関西空港駅に着いた。天王寺行き快速に余裕で間に合った。到着が第2ターミナルだったら、たぶん間に合わなかっただろう。帰りならいいが、往きは第2ターミナルは使いたくないな。 (つづく)