秋の京都2泊3日の旅~その19 おみやげは赤福餅
高槻で巨大チョコレートを見て淡路で下車。天六で堺筋線に乗り換え。地上の風景を思い浮かべながら大阪市街地を横断する。天下茶屋で南海電車に乗り換え、15時ちょっと前に関空に到着。
ちょっと第1ターミナルへ行く。おみやげ品を少し購入。関西空港駅に戻ってSUGOCAをチャージしておく。イモトがいた。
エアロプラザから連絡バスに乗って第2ターミナルへ。エアロプラザのテナントスペースは相変わらずガラガラだった。
第2ターミナルのおみやげ屋で赤福を購入。京都に行って赤福も変だが、生八ツ橋も飽きたし、赤福は美味しいから良いのだ。
売り子のお姉さんから「傾けないように!」と注意される。8個入りだったはずの赤福が、いざ開いてみると巨大な1個入りに変化していることがあるらしい。傾けないようにリュックに入れて持ち帰るのは、かなり難しい。
保安検査場を通って搭乗待合室へ。麻里子様がいた。パソコンコーナーでスマホを充電する。
すぐに搭乗開始の案内があった。倉庫のような通路を通って建屋の外に出る。午前中は良い天気だったが、今は曇っている。タラップを上ってA320に搭乗。機体番号は確認できず。
ほぼ定刻にドア・クローズ。A320は自力でぐるっとUターンして誘導路に入る。飛行機は案外小回りが利くものだな。片側エンジンだけ吹かしたりするのだろうか。RW24Lをインターセクション離陸。明るいうちに関空を飛び立つのは多分初めてだ。
高度を上げると雲の上に出た。夕焼けフライト。雲海がオレンジ色に染まってきれいだ。
A320は九州に近づいて来た。雲は晴れて、地上の風景がうっすらと見える。新北九州空港と関門橋が見えた。下関市の上空を飛んでいるようだ。玄界灘上空。芦屋町から宗像市にかけての海岸線を見ながら遊覧フライト。相島上空で左にターン、福岡空港RW16に着陸。
地下鉄、JRをスムーズに乗り継いで帰宅。今井食堂が残念だったけど、充実した楽しい旅だった。かなり無理をしたけれど行って良かった。心配していた赤福は、開いてみたら、ちゃんと8個入りだった。良かった。(おわり)
秋の京都2泊3日の旅~その18 河原町でラーメンを食う
改装工事中の今井食堂から、とぼとぼとバス停まで戻り、出発間際の京都駅行きのバスに乗った。河原町でバスを降りると、バス停の真ん前に魁力屋というラーメン屋があった。なんとなくそのまま入店。日替わり定食を発注。
背油の載った醤油ラーメン、千切りキャベツの上にハムカツ4枚とご飯。尾道風な背油ラーメンはちょっとくどかったけど、まあ旨かったかな。ハムカツ4枚は豪勢だけど、油っぽ過ぎて胸が焼けた。
ラーメン屋を出て先斗町へ。オトーサンは初めての先斗町。ここは昼間に行く所ではないな。
土佐稲荷神社を見学。土佐藩邸の中にあったから土佐稲荷神社。坂本竜馬も先斗町に行く途中に立ち寄った。かも知れない。
河原町通りを渡って近江屋跡を見学。近江屋の跡はサークルKだったけど、現在は回転すし屋に向けて改装中だった。
錦天満宮をちょっと見学してから錦市場へ行ってみる。錦市場は人でいっぱい。やっぱり秋の京都は観光シーズンなのだ。人混みがイヤになって四条通りに退避。
そろそろ京都を離れる時間だ。河原町四条の交差点から地下に降り、阪急電車のりばへ行く。関空アクセスきっぷを買って、12時50分発の梅田行き特急に乗り込む。桂川を渡り、大山崎を通過。あっけなく京都を離れていく。ちょっと寂しい。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その17 今井食堂の絶品サバ煮定食
上賀茂神社を早足で見学。現在の時刻は10時を少し回った頃。
今井食堂は11時からなので、まだ時間がある。
予定になかった大田神社を見学することにする。
民家の間の狭い路地を行く。のんびりと10分くらい歩いて大田神社の前に着いた。
おばちゃん達の集団とかち合った。仕方なくおばちゃん達に混じって見学。
大田神社は上賀茂神社の摂社で、天鈿女命(あめのうずめのみこと)を奉っている。
神社の前に湿地があってカキツバタの群落で有名な所のようだ。初夏に訪れてみたい。
大田神社の前には「北大路魯山人生誕地」と刻まれた石碑が建っている。
名前は知っているが、何をした人かは知らない。
水路沿いの道を上賀茂神社まで戻る。
この水路は上賀茂神社の境内を流れていた楢の小川の下流で、ここでは明神川と名前を変える。
津和野とか萩の町のようだ。
この辺りは上賀茂神社の社家町(しゃけまち)で、上賀茂神社に仕える神官たちが住んだ処。
西村家住宅という社家が公開されていた。庭園が素晴らしいそうだが、素通りしてしまった。
すぐき漬と幟を揚げた漬物屋の前を通り、上賀茂神社前バス停に帰って来た。
京都産業大学のスクールバスが満員の学生を乗せて出発して行くところだった。
今井食堂の開店まで、まだ30分ある。時間潰しに賀茂川畔まで行ってみる。
河川敷のベンチに座ってボーっとする。
お散歩中の保育園児たちが通りすぎる。小ちゃな京都弁がかわいい。
上賀茂神社前バス停の前に渋い酒屋があったのを思い出した。その渋い酒屋に入ってみた。
賀茂の葵という純米吟醸酒を限定で出しているらしい。なんと、あの佐々木酒蔵謹製。
お値段はちょっと高め。財布の中身とリュックの容量を考慮。小瓶を1本購入。
残念ながら試飲コーナーはなかった。
そろそろ今井食堂へ行く。サバ煮定食で有名な定食屋さんだ。
秘伝の醤油タレで3日間煮込んだサバ煮は、口に含むとほろほろと崩れるらしい。
事前に調査してあるので、迷うことなくたどり着ける。・・・はずだったが、たどり着かない。
今井食堂があるはずの場所には、工務店のトラックが停まっていて、何やら工事中だった。
なんと、今井食堂は改装中。張り紙に従って隣の厨房を覗いてみる。
弁当ならやっているが、飯が炊き上がるまで30分くらいかかるとの事。
ちょっと迷ったが、今回は諦める。また来ればいいや。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その16 下鴨神社から上賀茂神社へ
そろそろ下鴨神社を後にする。面白い神社だった。もっと予習しておけば良かった。勉強し直して再訪しよう。
西参道を通ってバス通りへ出る。下鴨神社前バス停から上賀茂神社前行きのバスに乗車。20分ほどバスに揺られて、終点の上賀茂神社前バス停に着いた。
一の鳥居の前がバスの回転場になっている。京都産業大学のスクールバスが待機していた。京都産業大学の馬術部が、上賀茂神社の神馬を世話していると聞いたことがある。
京都産業大学と言えば、あのあのねのねのお2人の出身校。テレビ番組で原田伸郎さんが紹介していた定食屋、今井食堂が上賀茂神社のすぐ近くにある。今井食堂の話はまた後でする。
一の鳥居を潜って原っぱの中の参道を進む。右手には大きなしだれ桜がある。
二の鳥居を潜る。賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)、通称、上賀茂神社。山城国一宮。神紋は下鴨神社と同じく二葉葵。上賀茂神社の祭神は、賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)で、タマヨリヒメの息子さんである。
細殿(ほそどの)と呼ばれる拝殿の前に立砂が施してある。説明板によると、上賀茂神社の北2キロの所にある、賀茂別雷命が最初に降臨された神山(こうやま)に因んだもので、神様の憑代(よりしろ)であるらしい。神様は1人だから1山で良さそうだが、何故か立砂は2山で1セット。てっぺんに松葉が刺さっている。波平さんみたいだ。
小さな橋を渡る。境内には小川が流れていてる。2本の小川が合流する地点に上賀茂神社の本体がある。賀茂川と高野川に挟まれた下鴨神社と同じ配置だ。朱の楼門を潜るとすぐに四脚中門。本殿は回廊に囲まれていて、外側からは全く見えない。幾つかの末社を見学してから片岡橋を渡る。
楢(なら)の小川に沿って森の中を歩く。ここも紅葉がきれい。楢の小川は別名、御手洗川(みたらしがわ)。これも下鴨神社と同じ。
二葉姫稲荷神社へ続く参道があった。参道を登って二葉姫稲荷神社へ行ってみる。サル出没注意の看板あり。山の中腹、日当りの良い斜面に小さなお稲荷さんがあった。眼下に瓦(いらか)の波が見えた。(つづく)
秋の京都2泊3日の旅~その15 糺の森
紅葉の一番いい時季に来ちゃったようだ。森の中の参道を歩く。赤から黄色、緑のグラデーションが美しい。早朝の空気がまだ残っていて幻想的。ため息が出る。
砂利の敷かれた参道をザクザク歩いて、あっという間に楼門前に来た。楼門を潜って下鴨神社を見学する。社殿は茶色で渋い。神紋は二葉葵。
下鴨神社の祭神は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)とタマヨリヒメ。賀茂建角身命はタマヨリヒメのお父さんで、八咫烏に化身して神武東征のお手伝いをした神様。さっき行った河合神社の祭神もタマヨリヒメで、神武天皇のお母さんとされていた。
御手洗社(みたらしのやしろ)を見学する。社の下から御手洗川が流れ出ている。御手洗社の祭神は瀬織津比売命(せおりつひめのみこと)。
土用の丑の日に御手洗川で行われるのが足つけ神事。老若男女が裾を捲って裸足になって、御手洗川の中に入って行く映像を夜中のNHKで見たことがある。下鴨神社名物みたらし団子は、この御手洗川の川底から湧く泡をイメージして創られたそうだ。
出雲井於神社(いずもいのへじんじゃ)という摂社。スサノオを奉っている。説明板があったのだが、浅学のオトーサンには書かれている内容がイマイチ理解できない。鴨族と同じ祖先を持つ出雲族の人達が、賀茂川の畔に奉った神社。で、合っているだろうか。
賀茂川の右岸に出雲路という地名がある。以前から気になっていた。出雲井於神社は、元は出雲路にあったのかも知れない。出雲井於神社の別名は平良木神社。平良木神社の周囲に木を植えると、どんな木も葉っぱが柊の葉のようにギザギザになってしまうらしい。お茶の神様でもあるらしい。(つづく)