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18きっぷでちょっと山口~その7 薩埵峠によく似たり

崖の上に橘坂の説明版があった。「筑紫紀行」の一節が書かれてある。

筑紫紀行とは、菱屋平七という尾張人が九州を旅したときの紀行文。
橘坂の風景が、東海道の薩埵峠(さったとうげ)に似ている、と書かれてあるそうだ。

説明版 

これが手懸岩だろうか。この手の岩はそこら辺にゴロゴロあった。

手懸岩? 

橘坂から見下ろす瀬戸内海(周防灘)。案外きれいな海だった。

きれい! 

東側の風景。本物の薩埵峠なら、この方向に富士山が見える。

東側 

西側の風景。崖の下を山陽本線が通っている。車窓からの風景も良い所だな。

西側 

実は、この2週間前に本物の薩埵峠に行ってきたのだ。なるほど薩埵峠によく似ている。
江戸時代のおじさんと、時を超えて共感する。菱屋平七さんって、どんな人なんだろう。

3連のDCが上って行った 

峠道はまだ先に続いているが、オトーサンはここで引き返す。

海水浴場に来た。穏やかで暖かい。
春休み中の、たぶん女子高生2人組みが、自撮棒で盛んに自撮りしていた。

富海海水浴場 

富海駅へ戻って来た。ホームでまったりと電車を待つ。
嵩上げされたホームからは、木造駅舎の軒先が目の前に見える。この感じが懐かしい。

富海駅木造駅舎 

自撮棒女子高生と同じ電車に乗車。自撮棒女子高生は防府駅で降りて行った。

再々度、新山口駅。駅前に種田山頭火さんがいた。
山頭火さんは防府の出身。この人の句は沁みるなあ。

山頭火 

まっすぐ帰るのもつまらないので、宇部線を経由して帰る。
宇部線の電車も末期色だった。

門司駅にて 

関門トンネルを抜けて九州に帰って来た。
小倉駅の混雑を避け、門司で鹿児島線の電車に乗り換え帰宅。(おわり)


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18きっぷでちょっと山口~その6 富海へ

うなぎ屋を出て山口駅まで歩く。観光地にしては地味な駅舎だな。

山口駅 

巨大な大内人形があった。

大内弘世(第24代、京都好き)が、京都から娶った妻を慰めるため、
京都からわざわざ人形師を呼び寄せ、作らせたのが大内人形の始まりとか。

大内人形 

ホームにはオレンジ色のディーゼルが仲良く停車中。
ここだけ見たら、まるで国鉄時代のようだ。

オレンジ色のディーゼル 

再び新山口駅に到着。山陽線の上り電車に乗り換え。末期色ではなかった。

新山口駅 

新山口から4つ目、富海駅で下車。

比較的まともな色の電車 

富海にやって来たのは、前回雨で断念した、旧山陽道の橘坂に登るためだ。

富海駅 

年季の入った富海駅を出て、旧山陽道を西へ。
午前中は肌寒かったが、午後になって風も止み、ポカポカ暖かくなった。

旧山陽道 

真っ黒に日焼けした道路工事のおじちゃんに声を掛けられた。
天気の良い日は、おじちゃんも橘坂まで行って昼メシを食ったりするそうだ。

踏み切りを渡る 

踏み切りを渡って、コンクリート舗装の急坂を登る。

坂道を上る 

舗装道路は旧国道2号線に合流してしまい、砂利道の坂道を更に登る。

さらに上る 

富海駅から15分くらい歩いて、橘坂の上部と思われる場所に着いた。(つづく)



18きっぷでちょっと山口~その5 サビエル記念聖堂~うなぎ

国道9号線を渡ってパークロードを下り、亀山公園になんとなく入場。

亀山公園 

市内中心部にある公園で、小高い丘の上から市内(の一部)が一望できる。

八坂神社が見える 

「そうせい」でお馴染みの毛利敬親さんがいた。独りぼっちで寂しそう。

毛利敬親さん 

山口が、日本のクリスマス発祥の地だそうで、
クリスマス発祥の地って・・・

スペイン・ナバラ州政府がどういう権限で認定したのか・・・突っ込みどころ満載。

日本のクリスマス発祥の地 

丘を越えると、なかなか前衛的なサビエル記念聖堂があった。
新しくなった記念聖堂は初めて見た。焼失した先代の方が断然良かった。

ザビエル記念聖堂 

で、ザビエルさんがいた。オトーサンが行く先々で、よくお会いするなあ。
ザビエルさん布教ルート:鹿児島平戸>山口>堺>京都>山口>大分>種子島

平戸から山口へやって来たザビエルさん、大内義隆(よしたか・第31代)と謁見。
ザビエルさん、義隆の男色に突っ込みを入れてしまって、ファーストコンタクトは失敗。

京都からの帰りに2度目の謁見。これは上手くいった。
きっと、京都みやげ(聖護院八橋とか・・・)を献上したのだろう。

京都好き義隆のハートを掴み、山口での布教の許しを得ることができた。

ザビエルさん 

丘の麓に、白々しいチャペルがあった。(個人の感想です)
たぶんサビエル記念聖堂とは、何ら関係のない施設だと思う。

結婚式場 

振り返ると、サビエル記念聖堂の尖塔が見えた。
清掃センターの煙突みたいだと思った。(個人の感想です)

ザビエル記念聖堂の尖塔 

てくてく歩いて、山口の町中へやって来た。

道門商店街 

洞門アーケードを通って山口駅方面へ向かう。

井上真央ちゃんがいた。
萩ではそこそこ盛り上がっているみたいだが、ここはイマイチのよう。

井上真央ちゃん 

うなぎ屋があった。時刻は13時、腹減った。
価格高騰、うなぎなんて手が出ないが、お手頃価格の日替わり定食があるみたい。

店の前で偶然いっしょになった見知らぬおばちゃんに続いて入店。
おばちゃんと同じテーブルに案内されそうになった。

うなぎ屋さん 

おばちゃんと同じく、日替わり定食を発注。

日替わりランチ 

さすがにうなぎは少しだったけど、丁寧な仕事でどれも美味しかった。
写ってないけどデザートも出て来た。ちょっと幸せになった。(つづく)



18きっぷでちょっと山口~その4 毛利家墓所~山口県庁

香山公園の隣、毛利家墓所へ行く。
もしかしたら、ここも香山公園の一部なのかも。よく分からない。

毛利家墓所 

ちょうど陽が陰ってしまって、ちょっと寂しい。

説明版 

萩の大照院、東光寺と並ぶ毛利家の墓所。
「そうせい」でお馴染みの毛利敬親の墓があった。ちいさな土饅頭。合掌。

毛利敬親墓 

参道の途中の指定位置に立ち、足踏みしたり拍手すると、音が反響して返って来る。
所謂「鳴き龍」現象のようなものだろうか。

ここが、鳴き龍が起こりそうな環境には思えない。不思議だ。

指定位置 

毛利家墓所を出て山口県庁方面へ歩いて行く。

洞春寺という寺があった。臨済宗建仁寺派。
大内家が建てた寺で、後に毛利元就の菩提寺になったとか。

洞春寺山門 

道端に大きくなり過ぎたふきのとうがあった。これでは天ぷら化不能だな。

ふきのとう 

山口城のお堀。意地の悪そうな2羽の白鳥がいた。

2羽の白鳥

白鳥が意地が悪そうなのは、「みにくいあひるの子」で刷り込まれたイメージだ。
白鳥になった元みにくいあひるの子は、白鳥でない、みにくい鳥をきっと卑下したはずだ。

山口城
 
山口城は毛利敬親が造った毛利家最後の城。
萩に城があるから、建前は「屋形」ということになっている。

屋形だから天守などはないが、実戦を考慮した立派な城だったそうだ。

山口藩庁門

薬医門(の通用口)を潜って入城。 

山口県庁 

内部には立派な山口県庁舎、山口県警庁舎が建っていた。
カッコイイ旧山口県庁舎。県政資料館として公開されている。・・・休館日だった。

旧山口県庁

山口県庁のすぐ隣に、「西の伊勢」と呼ばれる山口大神宮があったはずだ。
・・・行くの忘れた。(つづく)


18きっぷでちょっと山口~その3 瑠璃光寺

瑠璃光寺へ入る。

瑠璃光寺の境内が香山公園(こうざんこうえん)ということになっている。
実際は、香山公園の中に瑠璃光寺があるような感じ。
 
瑠璃光寺入口 

香山公園に入ると、右手にいきなりメインの五重塔が現れる。
メインは最後に残しておいて、先に瑠璃光寺の本体へ。

香山公園 

元々は大内家の菩提寺、香積寺(こうしゃくじ)があった場所。
毛利家によって香積寺が萩に移って、その跡地に瑠璃光寺が移転して来た。

で、瑠璃光寺はなんと、あの陶(すえ)家の菩提寺。
大内家を下克上したあの陶家だ。

本堂 

曹洞宗、保寧山(ほねいさん)瑠璃光寺。ご本尊は薬師如来。

佛足石 

境内の隅に佛足石(ぶっそくせき)があった。硬貨がいっぱい。
カジノのルーレットを思い出した。我ながら信心がない。

金比羅神社 

さらに進むと金毘羅神社があった。大内家が琴平から勧請した金比羅大権現。

最盛期には筑前国まで手中にした大内家、博多を窓口に対外貿易、巨富を得た。
航海の安全を祈願して金毘羅さんを連れて来たのだろう。と説明版に書いてあった。

お地蔵さま 

お地蔵さまがいた。お顔がリアル過ぎて怖い。も少しデフォルメして欲しい。

街道をゆく・長州路 

いよいよ五重塔。その前に司馬遼の文学碑を見学。萌え。

アップ 

瑠璃光寺五重塔は大内盛見(もりはる・第26代)が、兄、義弘(第25代)の供養のため建てた。
今は瑠璃光寺五重塔だが、建立当時は香積寺に所属するものだった。

2層目に回縁(まわりえん)があるのが、瑠璃光寺五重塔の特徴らしい。

引き 

地元カメラマンのおじちゃんが、五重塔のベストショットポイントを教えてくれた。
ベストショットポイントからの写真はアップしない。

大内弘世 
 
大内弘世の騎馬像があった。(つづく)




プロフィール

オトーサン

Author:オトーサン
昭和生まれのおじさん、九州地方の北の方生まれ
訳あって現在、北陸地方のとある町に出稼ぎ中

おはぎは絶対つぶ餡派です!
ラーメンよりうどんが好きです!

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