平戸とか、唐津とか~その12 高島・宝当神社
松浦橋を渡って唐津城下の駐車場に着いた。
渡船の出港まで10分を切っている。急いで船着場へ行く。
出港3分前に乗船。小さな渡船は乗客でいっぱい。座るところがなかった。
唐津湾を10分間クルージングして高島に到着。
高島は典型的なメサ地形、伐り株のような形をした島だ。
高島に上陸。みやげ物屋の店員がお出迎え。港のすぐそばに2軒のみやげ物屋がある。
滞在時間は40分くらいしかない。みやげ物屋は後回し。先に宝当神社へ行く。
民家の間の細い路地を行くと、ほんの数分で宝当神社に着いた。
宝当神社の祭神は、野崎隠岐守綱吉という人。戦国時代の武士。
肥前草野氏に仕えていたが、いろいろあって高島へやって来て、高島を襲った海賊を退治。
一躍、高島のヒーローになる。早世して、大権現として奉られた。
時は流れて明治時代、高島は製塩業で大当たり。
これもきっと綱吉様のお陰と、大権現から宝当神社に改名されたらしい。
近年は宝くじの神様として大人気。宝当神社にお参りすると、宝くじ高額当選するらしい。
おばちゃん達多数参拝中。オトーサンも一応お参りしておいた。
宝当神社から少し歩いて、山の麓にある塩屋神社へ行ってみる。塩屋神社は高島の総氏神で、
野崎綱吉さんの先祖、藤原鎌足、不比等、魚名(うおな:不比等の孫)を奉る。
ついでに大山祇神も奉って、後に菅原ちゃんも奉られたらしい。
こんな所で不比等さんに出会うとは思わなかった。
そろそろ港に戻る。
みやげ物屋に入ってみた。宝当まんじゅうや宝当せんべい、宝当袋なるものが売られている。
宝当袋に運気を入れて持ち帰る。購入した宝くじを宝当袋に納め、神棚に供えると宜しいそうだ。
どうも安っぽい巾着袋にしか見えないが、売られている宝当袋は結構なお値段である。
そんな素晴らしい宝当袋なら、他人に売ったりしないで、自分で一発当てたらいいのにな。
と思ったのは、ここだけのヒミツにしておく。
渡船に乗って唐津に帰って来た。唐津城を見学する時間はなかった。
虹ノ松原でハンバーガーを食って、バイパス道は通らず、海沿いの旧道を走って帰る。
予定通り昼過ぎに帰宅。ちょっと忙しかったけれど、楽しい1日半だった。(おわり)
で、試しにサマージャンボを1枚買ってみたら、見事に300円当たった。
平戸とか、唐津とか~その11 平戸から唐津へ
ザビエル記念碑の隣の小さな天満宮。ここから平戸の町並みが良く見える。
階段を下りて地上へ。ザビエル記念教会へ行く。尖塔を目印に適当に歩く。
松浦史料博物館の前を通り、石畳の坂道を上ると、ザビエル記念教会に着いた。
昭和6年に建てられた教会で、当初はカトリック平戸教会と呼ばれていたようだ。
昭和46年、境内にザビエル像が出来てから今の名前となった。
フランシスコ・ザビエルさんとの、直接の関係はないみたい。
誰もいなかったので、聖堂内をちょっとだけ見学させてもらった。
ザビエル記念教会の裏手から石段を下る。
瑞雲禅寺の山門を通り過ぎて振り返ると、有名な「寺院と教会の見える風景」である。
狭い路地を南下。また天満宮があった。典型的な肥前鳥居。ちょっと変わった参道だ。
鉄筋コンクリート3階建て建物の、1階駐車場内部を突っ切っている。
正面から見たら、とても神社の参道には見えない。こんな参道は初めてだ。
オランダ橋を見学して宿に戻った。
8時少し前に宿を発つ。平戸城の下を通る。平戸城に行くの忘れていた。また次の機会に行こう。
平戸大橋を渡り本土へ。松浦鉄道の、たびら平戸駅にちょっと寄り道。旧JR松浦線の平戸口駅。
日本最西端の駅(モノレールを除く)だ。駅前には何故か巨大なカマキリがいた。
なんでカマキリなんだろう。
佐世保から2両編成の列車が到着。数人の乗客が降りて来た。
ローカル線でのんびり汽車旅もいいだろうな。
国道204号を、松浦鉄道にひっついたり、離れたりしながら、伊万里に向けて走る。
きれいな砂浜があったので、ちょっと寄り道した。
9時過ぎに伊万里市街を通過。国道202号に乗り換える。
伊万里から唐津まで、およそ30キロくらいあるだろうか。高島行き渡船の時刻は10時。
駐車場に車を停めたりする時間もあるから、あまり余裕がなくなってきた。
気持ちは焦るが、先頭を走るプリウスが思いっ切り燃費走りをしている。
プリウスを先頭にノロノロと行進。ギヤが合わずに変速を繰り返す。
みんなイライラ。チューチュートレイン。
ノロノロ走りでプリウス単体では燃費は良いのだろうが、集団全体で見れば、かえって燃費は悪くなっていると思われる。エコじゃなくてエゴだな。(つづく)
平戸とか、唐津とか~その10 早朝散歩
港の遊歩道を歩いて宿へ帰る。
途中、ヤマザキショップに立ち寄って、ビールとおつまみを購入。
風呂に入ってからビールをプシュ。たまらん。
ビールを飲みながら明日の予定を考える。明日は昼過ぎには帰宅しなければならない。
せっかくなので、以前から行ってみたかった高島へ寄って帰ることにした。
高島へ渡る渡船の時間を調べる。
10時の船に乗ることにして、唐津まで2時間とすると、8時には平戸を出なければならない。
平戸の町も歩いてみたい。明朝5時に起きることにした。寝る。
5時に起床。身支度をして静かに階段を降りる。玄関に鍵はかかっていなかった。
宿の向かいのフェリーターミナルへ行ってみる。待合室には誰もいない。
自販機で暖かいコーヒーを買って、待合室のベンチで飲んだ。
浮き桟橋の先っぽで日の出を待つ。ちょうど太陽が出る所に小島があって、
水平線から昇る朝日は見えなかった。
昨日見かけた小さなヨットが、静かに港を出て行く。
船長はリタイヤしたおじちゃんだろうか。うらやましい、優雅な人達だ。
港の外れにあるオランダ商館へ。
1609年、東インド会社が設置したのが始まりで、1641年に出島に移転するまで、
ここにあったらしい。今あるのは最近復元されたレプリカ。
まだ営業時間外なので内部の見学はできなかった。
有名な老舗ホテルの横を通って山手の方へ。公園の一角にザビエル記念碑があった。
木々に覆われた静かで寂しい場所だった。
フランシスコ・ザビエルは、ここ平戸に滞在、布教活動を行った。
ザビエル記念碑は、ザビエル渡来400年を記念して、昭和24年に建てられたそうだ。
ザビエル記念碑の傍に、鉄筋コンクリート造りの小さな展望台があった。
あまりウェルカムな雰囲気ではないが、立入禁止にはなっていない。登ってみる。
微妙な展望だった。微妙な展望台の写真は撮り忘れた。(つづく)
平戸とか、唐津とか~その9 平戸ちゃんぽん
生月大橋を渡って平戸島に再上陸。生月バスの後に付いて、平戸に向けてのんびり走る。
川内峠(かわちとうげ)への矢印があった。矢印に従って川内峠へ行ってみる。
うねうねと狭い道を登ると、急に視界が開けた。草原の中を進む。
車を止めて展望台へ。こちらも絶景360度。平戸大橋や千里ヶ浜、生月島も見える。
草原には黄色いビロードのようなウマノアシガタが、いっぱい咲いていた。
車に戻って宿へ。草原の道は一瞬で終った。ミニミニやまなみハイウェイだった。
樹林帯の道を下る。
18時には平戸の町に着いた。寄り道した割りには案外早く着いた。
予約していた宿はフェリー乗り場のすぐ前だった。
食堂もいっしょにやっていて、食堂の入り口から2階の部屋へ上るようになっている。
女将に案内されて2階の和室へ。
外観は古いけど、部屋はきれいにリフォームされている。畳もきれい。荷物を解いてちょっと休憩。宿の食堂で食ってもよかったけれど、散歩がてら夕食を取りに出ることにする。
港の最も奥まった所にある、チャンポンで有名な食堂に入った。
まだ時間が早いので、他に客はいない。雰囲気は町の定食屋さん。
壁には加山雄三の色紙が飾られてある。平戸チャンポンを発注。
店の人に「ヨットの人ですか?」と尋ねられた。
オトーサンが、加山雄三のようなヨットマンに見えたのだろうか。
そういえば、店の近くの小さな浮き桟橋にヨットが2杯舫ってあった。
どうも、平戸港はヨットの係留に適した港らしい。
平戸チャンポンが運ばれて来た。野菜がてんこ盛り。スープは魚介系で薄味であっさり系。
野菜が熱々シャキシャキ。野菜に埋もれて麺がなかなか出てこない。
量は多いがあっさりしているのでペロっと完食。ごちそうさまでした。
まいうー石ちゃんの色紙はなかった。(つづく)
平戸とか、唐津とか~その8 サンセットウェイ
平戸島の西海岸を北上。狭い曲がりくねった狭い県道を走る。
小さな集落が点在。平地はほとんどなく、棚田が多い。
生月大橋を渡って生月島(いきつきしま)へ。生月大橋は全長1キロ程の鋼トラス橋。
道の駅「生月大橋」から生月大橋を眺める。カッコいい、きれいな橋だ。
生月町博物館「島の館」に寄ってみた。正面にクジラのモニュメント。クジラは博物館の方を向いているから、お尻はこっちを向いている。お尻を見ながら入館。
無料ゾーンには、図書コーナーとささやかなミュージアムショップ。今回は時間がないので見学しないが、有料ゾーンには捕鯨と隠れキリシタンに関する展示があるようだ。
生月島の西海岸を走る。東シナ海を望む絶景ドライブコース。道路の右側には絶壁が迫っている。ここが日本とは思えない。素晴らしい風景が続く。
15分で西海岸を縦断、生月島の北端、大バエ鼻の駐車場に到着。
絶景コースは残念ながら距離が短い。もう少し走りたかった。
駐車場に車を止めて遊歩道を歩く。崖の上の灯台に着いた。
灯台の上に小さな展望所があって、外階段で自由に登れるようになっている。登ってみる。
正に360度の展望。灯台自体はそんなに高くはないけれど、建っている場所が断崖絶壁の上。
高度感は満点。股間がブルっとする。
早々地上に降りる。今回は見えなかったが、空気が良ければ上五島の島々も見えるだろう。
最果ての原っぱで、しばしボーっとする。
17時になった。予約している宿には18時に着くと伝えてある。そろそろ平戸に行かなければ。
帰りは生月島の東海岸を行くつもりでいたが、絶景ドライブコースをもう一度走りたくなった。
来た道を戻ることする。
日が傾いて、より絶景になっていた。この絶景ドライブコースは、「サンセットウェイ」というらしい。
出来ればここで日没を迎えたかった。(つづく)