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山陽道防長路をゆく~おまけ 峠のドライブイン

広島での所用は滞りなく終了。帰路に就く。

滞りなく終了‼

貧乏なオトーサンは帰りも高速には乗らず、国道2号線を地道に帰る。

岩国~周南間、往きは海沿いの国道188号線を通ったが、帰りは素直に国道2号線を走る。

 沈下橋

錦川に架かる沈下橋を2つ見学。
沈下橋といえば四万十川が有名だが、他の地域でもけっこう見かける。

いろり山賊

錦川から離れて峠を越えると、有名なドライブインがある。
鶏もも焼きと巨大おにぎりが名物。久しぶりに入店してみる。

いろり 
山賊うどん

巨大おにぎりは食い切れないので、食い切れそうな山賊うどんを発注。

民芸品コーナー 
著作権的な・・

敷地内には食事処の他、団子などのみやげ物売り場、民芸品売り場など。
お稲荷さんや観音様までいる。

食事はともかく、話のネタに寄ってみるにはいい所だ。

フグ‼

その後は寄り道をすることもなく、国道2号線を延々と走り、関門トンネルを抜けて九州へ帰った。


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山陽道防長路をゆく~その6 錦帯橋と吉香公園

4時半に目が覚めた。

ホテルの自転車を借りて、まだ薄暗い岩国市内を散策する。
とりあえず錦帯橋方面へ向けて走る。
 
まだ暗い

岩国白蛇神社という看板があったので入ってみる。

平成24年に出来た新しい神社だった。
小高い丘の上に白木の立派な社殿。 白蛇観覧所を併設。

もちろん営業時間外で白蛇は見れない。
白蛇は弁財天の使いだそうで、金運関係の御利益があるとか。
 
岩国白蛇神社

境内に小さな天満宮があった。今津天満宮。菅原ちゃんはここにも立ち寄ったらしい。

錦川に沿って走る

昨日の雨で増量中の錦川に沿って走る。雨上がりで涼しくて気持ちいい。

錦帯橋が見えてきた。
錦川の対岸にある吉香公園(きっこうこうえん)に行ってみる。
 
錦帯橋

錦帯橋は、自転車は渡れないので、少し上流の普通の橋を渡る。

佐々木小次郎さんの前を通って吉香公園に突入。
広い公園内には噴水広場や武家屋敷、美術館や資料館などがある。
 
小次郎さん

歴代岩国藩主を奉る吉香神社、白山比咩神社 (しらやまひめじんじゃ)などを見学。
加賀国一宮である白山比咩神社の分社が、どうしてここにあるのかは良く分らない。
 
白山比咩神社

早朝散歩のおじちゃんが、エンジュの木にアオバズクがいると教えてくれた。
見上げると、なるほどフクロウっぽい鳥がいた。遠すぎて顔は良く見えない。

アオバズク 
田中穂積先生

吉香神社の隣に、軍服を着たおじちゃんの胸像と、その隣に五線譜が刻まれた石碑があった。
何ぞやと近づくと、スピーカーから「天然の美」が鳴りだした。
サーカスやチンドン屋のBGMでお馴染みの、あの物悲しいメロディだ。

軍服のおじちゃんは「天然の美」の作曲者で、岩国藩士の次男としてここで生まれたそうだ。
近づくと音が出るとは知らなかった。早朝からお騒がせして申し訳なかった。
 
木炭自動車

ロープウェー乗り場の前に青いジープが止まっていた。ジプタみたいだ。

車体に 「木炭自動車」 と書かれている。
車体はピカピカできれいだし、ナンバーもしっかりついている。
現役の木炭自動車で、岩国市が運行しているらしい。ガソリンと木炭のハイブリットとか。
 
西岩国駅

岩徳線の西岩国駅をちょっと見学。

ホテルに帰って自転車を返却。 シャワーを浴び、朝ドラを見てからチェックアウト。

広島市内へ向かった。 

あまちゃん


山陽道防長路をゆく~その5 周防大島

山陽線柳井駅の隣は柳井港(やないみなと)駅。
ここから愛媛県三津浜行きフェリー、祝島行き連絡船などが出ている。
 
防予フェリー

柳井港駅の次が大畠駅。
上空に大島大橋が架かっている。

大島大橋を渡って周防大島(屋代島)に上陸。

大島大橋を渡る

橋を渡ってすぐの、飯の山展望台に登ってみる。

1車線の狭い道をズンズン登って行く。
大雨の後で所々道が川になっている。

ズンズン登って頂上に着いた。
雲の中で何~も見えない・・・すぐに下山する。

天気の良い日なら、瀬戸内海の素晴らしい風景が望めるのだろう。
 
雲の中

飯の山の麓にある大多満根神社 (おおたまねじんじゃ)へ。

大多満根神社の祭神は、大多麻流別命 (おほたまるわけのみこと)。
古事記の国生み神話で登場する神様。

境内に般若姫を奉る末社があった。
大多満根神社から振り返ると、大島大橋と大島瀬戸の急流が見えた。

大多満根神社 
般若姫社 
大畠瀬戸

周防大島を時計回りに半周する。

国道437号線沿いの幾つかの神社を見学。
この国道437号線は、瀬戸内海を越えて松山まで続いている。
 
美蒲神社  
国道437号線

「サザンセトとうわ」という、閑散とした道の駅で休憩。
サザンセトとうわの後ろは瀬戸内海。

雨は上ったが、どんよりと曇っている。
天気が良ければきれいな所なんだろうけど。
 
安下庄の集落

道の駅から少し戻って島を縦断、西岸に出る。西海岸を北上。

安下庄(あげのしょう)という比較的大きな集落を通過。
道路沿いには古い商家が多くある。いい感じ。

町の外れの八幡社を見学する。
保育園の横を通り石段を上る。

長尾八幡宮。宇佐から勧請された八幡社のようだ。
真砂土の境内は広くて明るかった。
空はどんどん明るくなって、所々に青空が見える。

長尾八幡宮

大島大橋を渡って本土に戻った。
国道188号線を北上、時々日が差す。

神代(こうじろ)、由宇(ゆう)、通津(つづ)と、面白い地名が続く。
 
岩国へ

岩国駅前に到着、駅前のビジネスホテルにチェックイン。

ホテルのすぐ近所にフジグランがあった。
フジグランの惣菜類は充実している。

夕食はフジグランのお惣菜にしよう。
買い出しに行く。

和風惣菜セット、にぎり寿司、タコ天、地酒のワンカップも買った。
豪華メニューだ。
 
晩餐

シャワーを済まして独り晩餐を開始。
旅先の静かな夜、至極の時間。

天気予報を確認、明日は良い天気になりそうだ。


山陽道防長路をゆく~その4 白壁と柳と井戸

周南市街地をバイパスで一気に通過、下松市に入る。
国道188号線に乗り換え。旧山陽道からは一旦離れる。

光市に入る。光の市街地はあっという間に通過。 室積半島の付け根を横断。
室積から先は海沿いの気持ちの良い道となる。天気が悪いのが残念。

国道188号線  

柳井市内に入る。
柳井の地図は準備していない。 記憶を頼りに走る。
白壁ふれあい広場という所になんとかたどり着き、なんとか車を停める。

念のため傘を持って出るが、雨はほぼ上っている。蒸し暑い。

豊後の国、真名野長者の娘、般若姫 (はんにゃひめ)。
用命天皇に召され、海路京へ上る途中に難破。柳井に流れ着いた。

愛用の楊枝(※)を井戸の傍に挿したところ、一夜にして柳の木が生えたので 「柳井」である。

柳井は昭和49年度のNHK朝ドラ 「鳩子の海」の舞台でもある。斉藤こず恵。なつかしい。

※昔の歯ブラシ。柳の木で出来ている。消炎鎮痛など薬用あり。

白壁エリア

駐車場から5分ほど歩くと、白壁エリアに着いた。

タイル舗装された路地の両側に、白壁の商家が並んでいる。
軒下には金魚の形をした提灯がぶら下がっている。青森ねぶたをヒントに考案されたそうだ。
なぜ金魚なのかは良く分らない。金魚のくせに、雨に打たれて元気がない。

金魚ちょうちん

白壁エリア (伝統的ナンタラカンタラ地区) を散策する。
みやげ物屋、洋品店、酒屋などが並んでいる。
茶色い腰板と白漆喰のコントラストがきれいだ。

「カニ横断注意」の看板がある。
立ち並ぶ商家のすぐ裏手には柳井川が流れている。 カニも上ってくる。
江戸時代初期に干拓されるまでは川ではなく海だったらしい。

柳井川の川岸には所々雁木が残っている。
船で運ばれて来た物資を荷揚げして、店の裏手から搬入できる構造だ。

カニ横断注意

左に折れて佐川醤油蔵へ行ってみる。 柳井の特産に甘露醤油というのがある。
佐川醤油蔵は甘露醤油を作っている醸造所の1つで、観光客向けに蔵を開放している。

佐川醤油蔵

ひんやりと薄暗い蔵の中に入ってみる。
醤油やドレッシング、ふりかけなどの商品が陳列してあるだけで、特に作業などしていない。

というか、誰もいない。
誰もいないから甘露醤油がどんなものかも分からず、味見も出来ない。
甘露醤油は結構なお値段である。買わない。

蔵の入り口にここを訪れた芸能人の写真が並んでいた。
まいうー石ちゃんはいなかった。

おにぎりあたためますか

白壁エリアはすぐに終わって、柳井駅から続く大通りに突き当たる。
通りを渡って湘江庵 (しょうこあん)という曹洞宗の寺に入る。

この寺の境内に「柳と井戸」がある。般若姫が楊枝を挿した所だ。

湘江庵

屋根で覆われた大きな井戸の傍らに、そんなに大きくない柳の木が1本立っている。
竹垣に囲まれていて井戸の中は覗けない。

井戸の脇に水盤があって、龍の口からちょろちょろと水が出ている。
この水を飲むと長寿と美容に効くらしい。飲むの忘れた。

柳と井戸

般若姫と同じ豊後の国、国東の姫島に、同様な楊枝を挿した話がある。
姫島で挿したのは比売語曽姫で、彼女は逆さまに挿したので柳の枝は垂れていない。

野口雨情の歌碑があった。
碑石は汚れているし、説明版の文字は消えかかっている。どんな歌か分らない。

駐車場へ戻る。お馴染みの外国人観光客一団がやって来た。相変わらず煩い。


山陽道防長路をゆく~その3 富海宿

防府から旧国道2号線を東へ。

短いトンネルを2つ抜け、旧道とバイパス道が合流する辺りが富海(とのみ)の町。
旧国道から見下ろす富海の町は、 弧を描いた砂浜と背後に連なる瓦屋根の集落が印象的。

山陽道の宿場町だ。
 
国津姫神社

江戸時代中~後期に 「飛船」と呼ばれる小型で足の速い商船が、ここ富海で発達。
人や荷物を積んで九州から大阪まで行き来した。
吉田松陰や高杉晋作なども盛んに飛船を利用したらしい。

もう1つ、南沙織 「17歳」の歌詞、「誰もいない海、2人の愛を確かめたくってぇ~」 の
「誰もいない海」とは、この富海の海水浴場のことらしい。

作詞家が防府出身だったそうだ。森高千里はここにやって来たのだろうか。
 
楼拝殿造り

適当な場所で国道を逸れて富海の集落へ入る。道は狭い。
国道2号線は何度も往復しているが、富海の町中に入るのは初めて。

車1台の細い路地を抜けて国津姫神社(くにつひめじんじゃ)に着いた。
粗いコンクリートの参道に熟した木の実が落ち発酵している。甘酸っぱい。

また雨が降り出した。

楼拝殿造りの社殿。国津姫神社の祭神は宗像三姉妹と神夏磯姫(かむなつそひめ)。

神夏磯姫とは日本書紀の景行記に登場する。
書記をフツーに読めば九州の北部にいたローカル女酋長であるが、
ここでは娑婆 ( さば:現在の防府市一帯) のローカル女神とされている。

そういえば・・・
周防灘を挟んで対岸、福岡県香春岳の麓、夏吉地区にも神夏磯姫を奉る神社があった。
 
一の鳥居

国津姫神社を背に参道を進む。 参道は南西の方角を向いている。
参道の先には小さな港があって、防潮堤の途切れた所に一の鳥居が建っている。
天気が良ければ国東半島なんかが望めるはずだ。
 
旧山陽道

旧山陽道を行ってみる。道の両側に黒瓦の木造民家が続いている。

中国地方には赤瓦の民家が多いが、富海の集落には赤瓦の家は見当たらない。
山間部では赤瓦、海沿いでは黒瓦の集落が多いような気がする。
 
富海駅

富海駅は木造駅舎の無人駅。 防府駅のすぐ隣駅なのにローカル度は満点。

駅前から旧山陽道を更に西へ進む。

小さな神社があった。神額がなくて神社名が分らない。 
 
えびす神社? 

旧山陽道は踏切を渡って急な坂を登る。この坂道は橘坂と名付けられている。

瀬戸内海のすぐ傍まで山が迫って、海と山のわずかな隙間に山陽線が走っている。
旧山陽道は橘坂で山を越え、国道2号線と山陽自動車道はトンネルで山を越える。
 
本文とは関係ありません

坂の頂上は富海の町を見下ろす景勝地になっているようだ。
天気が悪いので今日は行かない。

江戸時代に書かれた菱屋平七の紀行文、「筑紫紀行」には、
「東海道の薩埵峠(さったとうげ)によく似たり」 と記されているそうだ。

無論ここから富士山は見えない。 天気のいい日に再訪したい。

薩埵峠 



プロフィール

オトーサン

Author:オトーサン
昭和生まれのおじさん、九州地方の北の方生まれ
訳あって現在、北陸地方のとある町に出稼ぎ中

おはぎは絶対つぶ餡派です!
ラーメンよりうどんが好きです!

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